副甲状腺機能低下症への移植治療

本日の抄読会では、副甲状腺機能低下症への今後の移植治療の可能性について勉強させて頂きました。

論文では胚盤胞補完法(受精卵ゲノム編集にて臓器が欠損する動物の体内で、多能性幹細胞由来の臓器を作製する方法)を利用し、副甲状腺欠損マウス内で多能性幹細胞由来の副甲状腺を作製し、別の副甲状腺欠損マウスに移植することで病態を改善したという報告でした。

 

 

当院でも(最も多いのは甲状腺術後の)副甲状腺機能低下症でカルシウム調整を行ってる方も多いですが、①毎日薬を飲まないといけない、②血中カルシウム濃度に合わせた微調整ができないことが問題としてあります。

本研究がヒトに応用され、これらの問題が解決され、より生理的かつ安全な治療手段となる日も近いかもですね(^^)

2023年08月10日